明日香医院
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明日香医院のインテリア<2004年>
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洗面・トイレ
椎名啓二 あすかネット会報 23号, 1ページ, 2004

一般的にトイレの収納といえば、天井いっぱいに取り付けてある吊戸棚が多いですね。狭いトイレの中ではいちばん邪魔にならないところです。

明日香医院の場合、イラストのように出来るだけ低い位置に収納の棚をつくりました。天井の面を隠さないことで、圧迫感をなくして少しでも狭さを解消させる工夫です。

棚を低く取り付けたことで、おなかの出てきた妊婦さんでも無理な姿勢をしなくても手が届くようになりました。トイレットペーパーもあえて扉で隠さずに、小さく仕切りをつけて置いてあります。残りの収納量も一目で確認できますから、補充のときも忘れることがありませんね。

外来のトイレには小さな引き出しの箱をいくつかはめてあって、検査などに必要な小物を入れることができます。棚の上は、ちょっとバッグを置いたり、飾り棚としても利用することができます。分娩室のトイレの棚は、お産パットなどを上からすぐに取り出せるポケット式の収納が付いています。

入院室の洗面コーナーには照明付の鏡をはめ込んである小物棚をとりつけました。奥行きが10センチ足らずのちいさな棚です。コップや歯ブラシなどの洗面用具。それに家族の写真や小さな花など、ちょっとした飾り棚としても使えるように、何段かの小さな棚板を付けました。

出産を終えたばかりのお母さんが、小さな飾り棚のある明日香医院の入院室で、ほっとした気持ちの数日間を送ることができたらいいですね。
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