明日香医院
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明日香医院のインテリア<2004年>
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玄関
椎名啓二 あすかネット会報 21号,1ページ,2004

はじめまして、「お産の家」の家具を作っている椎名啓二です。今回から明日香医院の家具についてのお話をさせていただきます。

皆さんが明日香医院の扉を開かれて、最初に触れる家具が玄関の下足入れですね。そう、あの棚の下の方から変な形の分厚い板が出っ張っているやつです。「この板、なんか邪魔じゃないのー?」なんて思われた方もいるかもしれませんね。でも、何かの時にちょっとだけ、皆さんのお役に立っているかもしれません。

近頃はバリアフリーという言葉で表現されるように、住宅でも病院でも床に段差のない建物がほとんどですよね。段差があってもほんの数センチ。これは安全で楽チンなようですが、日本の様に靴を脱いで玄関に上がる生活では、靴の紐を結んだり、手荷物を置いたりする時はちょっと不便ではないでしょうか。

そんな時役に立つのが、あの「変な板」なんですね。使い方は「皆さんのご自由にどうぞ」ということで、「変な形」にしてあります。少々体重の気になるお母さんがお尻を乗せても壊れないように、「分厚い板」で作りました。ミモザの咲くころ、駅からの通院の道で、足の裏が痒くなってしまった時など、こっそり、あの板の角でこすってみてください。小さなお子さんが一緒の時は、「変な板の上」に上がらせて上着を着せてみて下さい。あの「分厚い板」もそんな風に少しでもお役に立てたら本望ですね。
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