明日香医院
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おっぱいの話
第1回 子育てはおっぱいから
第2回 おっぱいが出るしくみ
第3回 それぞれのおっぱい
第4回 乳腺炎
第5回 おっぱいが足りない
<その1>
第6回 おっぱいが足りない
<その2>
ちなみに、明日香医院で出産された皆さんはすでにご承知のことですが、搾乳を飲ませるとき、決してほ乳ビンは使いません。スプーンを使って、ひとさじ、ひとさじ飲ませます。赤ちゃんに、ゴムの乳首を慣らさないため、簡単に飲むことを教えないためです。

ところが、搾乳を続けても、10mlしかでない、張る感じがないなど、改善しないことがあります。そんなとき、最後の手段として、ご本人の意志を確認し、粉ミルクを足すことにします。粉ミルクが本当に必要なときです。補充の方法や時期はケースバイケースとなります。

今まで粉ミルクを補充した例をあげてみます。
・1日2回程度、昼間や夕方のおっぱいが張らない時間帯に、1回量は、50ml程度。
・1日総量200ml程度まで。量や回数はおっぱいの張り具合や赤ちゃんの様子をみて決める。補充したり、しなかったりがあってもよい。

このように粉ミルクの補充を始めた後は、体重の増え具合をみつつケアを継続します。そして、最終的に、「離乳食が進んだら、おっぱいと離乳食だけになれたらいいね」ということを目標として、おっぱいが継続できるように支援しています。
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