明日香医院
大野明子の著作など あすかネット会報より > おっぱいの話
おっぱいの話
第1回 子育てはおっぱいから
第2回 おっぱいが出るしくみ
第3回 それぞれのおっぱい
第4回 乳腺炎
第5回 おっぱいが足りない
<その1>
第6回 おっぱいが足りない
<その2>
けれど、こういった記述を鵜呑みにしてはいけません。これは間違った見分け方で、正しくないからです。生まれたばかりの赤ちゃんは一度にたくさん飲むこともできないし、その力もありません。また、お産をすれば、すぐにたくさんおっぱいが出るわけではありません。お産後1週間から2週間以上かけ、ゆっくり、分泌が増加する人もいます。

明日香医院では、生まれたばかりの赤ちゃんは始終おっぱいを吸っています。また、おっぱいに刺激を与えるためにも3時間以上あけないで授乳するようにお願いしています。生後1ヶ月以内の赤ちゃんは、いつもおっぱいに吸いついていてあたりまえです。安心して赤ちゃんがほしいいままにあげてください。

では、出生後どのくらいで、赤ちゃんの体重は増加するのでしょう。どの程度体重が増えれば順調と判断していいのでしょうか。赤ちゃんの体重は生まれてから数日間、減少します。これを生理的体重減少といい、それは出生時体重の約10%程度です。その後、多くの赤ちゃんは1週間ぐらいの間に体重が増え始め、2週間程度で生まれたときの体重に戻ります。こういった体重の増加であれば、おっぱいだけで十分です。

しかし、このとおりの体重増加を示さなくてもすべての赤ちゃんに粉ミルクは必要ではありません。理由は、産後1ヶ月、長い目で見ると3ヶ月程、おっぱいの状態も赤ちゃんの飲みっぷりも、変化するからです。
2 / 3

copyright © 2003-2011 birth house ASUKA, All Rights Reserved.