明日香医院
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おっぱいの話
第1回 子育てはおっぱいから
第2回 おっぱいが出るしくみ
第3回 それぞれのおっぱい
第4回 乳腺炎
第5回 おっぱいが足りない
<その1>
第6回 おっぱいが足りない
<その2>
乳頭の形がどんなであれ、その子にはほかのおっぱいはありません。そのおっぱいを飲む以外の選択肢はないわけで、そういった心意気で、お母さんは赤ちゃんとつきあってほしいと思います。何よりお産の直後から、赤ちゃんとお母さんが離れず、赤ちゃんがほしがったらいつでも、いくらでも、吸わせ続けることです。乳頭を柔らかくして飲みやすくしたり、乳腺を刺激して分泌を増やすため、おっぱいのマッサージも有効です。すでに書いたように、ほ乳瓶から飲むことと、おっぱいから飲みとることは、全く異なる作業です。簡単にたくさん飲めるほ乳瓶の乳首を子どもに刷り込まないことも大切です。手間はかかりますが、搾乳した母乳や糖水を補うときは、必ずスプーンで与えます。

最初から、おっぱいがきわめて順調な方は、どちらかといえば少数派です。最初のお産であれば、赤ちゃんの抱くこともはじめてで、上手に授乳できるはずもありません。けれども、どんなおっぱいでも、必ず何とかなります。少々、あるいは、ひとによっては多大な努力やお手伝いが必要なこともありますが、やる気さえあれば、大丈夫です。というわけで、お産の家に入院中の時間は、もっぱらこういったことに費やされています。
5 / 5   第4回 乳腺炎

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